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動物の表情まで楽しめる「とくしま動物園」をもっと魅力的に

徳島県 徳島市

公開日 : 2025年3月10日 観光・交流、 環境保全

取材者 宮森祐巳子 / 言の葉・ライター

とくしま動物園ホッキョクグマ「ポロロ」

徳島県唯一の動物園である「とくしま動物園」は、1998年に徳島市中心部から南部の丘陵地帯に移転・開園しました。四国最大規模の施設で、年間来園者数は約15万人。県内を中心に多くの家族連れや観光客が訪れており、香川県や兵庫県淡路島からも足を運ぶ方がいます。現在「とくしま動物園魅力創造プロジェクト」を進め、現代のニーズに応じた新しい動物園のあり方を模索しています。そこで、今回はとくしま動物園次長 鎌田敏秀さんと徳島市企画政策部企画政策課課長補佐 川口博史さんにお話を伺いました。


動物を間近で感じられ、市民に愛される動物園


来園者からの声で特に多いのが「動物との距離がとても近い」という感想です。1998年の開園当初から、動物と来園者との境界をできる限り減らす工夫がされていたそうです。
「フライングケージでは、鳥たちが飛び交う空間を自由に歩くことができます。また、コツメカワウソやヤマアラシなどは高低差を利用した展示により、柵越しではなく来園者のすぐ足元で動き回る姿を見ることができます。目の前に動物が来るという驚きもあり、楽しんでもらえるポイントだと考えています」と語る鎌田さん。

2024年10月1日に誕生したコツメカワウソの赤ちゃん

自然環境保護のためにも、獣舎の増改築が必要に


かつて展示動物は取り扱いのある業者から購入することが一般的でしたが、近年は自然環境保護の観点から、可能な限り国内の動物園で繁殖させています。とくしま動物園でも日本動物園水族館協会(JAZA)の繁殖計画に基づき、国内の動物園と相互に協力しながら繁殖に取り組んでいます。
しかし、かつて動物を展示することを目的に整備された獣舎では、多頭飼育や繁殖に適した環境を整えることが難しくなっています。そのため、獣舎の改築や増築が急務となっているのです。
「昨年はライオンが1頭生まれ、コツメカワウソも5頭生まれました。園内で誕生する個体は今後、国内のほかの動物園に提供することも検討されます」と鎌田さん。このように、全国規模で動物の個体数確保に貢献する役割も果たしています。

水辺でくつろぐカピバラの親子

野生のありのままの姿を見られるように


とくしま動物園で飼育されているカピバラの数は約90頭と、国内最多を誇ります。この背景には、徳島市の温暖な気候がカピバラの繁殖に適していること一因と思われます。「現在、カピバラ展示施設の整備計画を進めているところです。広いパドックに豊かな草地、そして水路も必要と、大がかりではありますが、実現していきたいと考えています」と鎌田さんは意気込みを語ります。
どの動物の展示でも心がけていることは、野生のありのままの姿を見られるようにするということ。人気イベントとなっている「夜の動物園」では、昼間とは違った動物たちの姿を見られます。また、雨の日は動物が活発に動き回る姿を観察できるため、写真愛好家の方は雨の日を狙って来園されるそうです。

岩に立つなど多様な姿を見せるコツメカワウソ

子どもはもちろん、幅広い世代に支持される動物園に


「とくしま動物園」は、地域の幅広い世代の人々に愛される施設であることを目指しています。
プライベートで何十回も動物園に来ているという川口さんは「子どもが小さいころは年間パスポートをもっていて、うちの妻は毎日のように子どもを連れて訪れていました」と振り返ります。
「動物園はそういった家族連れが多い場所でもありますが、大人がひとりで散策しても楽しめるんですよ。コーヒー片手にお気に入りの動物をじっくり観察するのもおすすめです。そのためにも、園路やトイレといった施設の老朽化への対応や、ベンチなど休憩スペースの充実も必要不可欠です」と鎌田さんは語ります。

ゆったりくつろぐツキノワグマ

動物園の未来のために、企業版ふるさと納税での支援を


「現在、管理運営費約3億円の支出に対して収入は約7,000万円にとどまっており、大半は市の一般財源で賄っている状態。施設の維持や新たな展示の実現にはさらなる支援が必要です」と実情を語る川口さん。
2023年度の企業版ふるさと納税では複数の企業から総額1,500万円の寄付があり、その資金はツキノワグマのクマ舎にろ過設備を設置するために活用されました。故障していた設備を修繕したことで環境が向上、水の入れ替えが不要になり、水道代の削減にもつながりました。
「当園の魅力をさらに高め、多くの人に動物の素晴らしさを伝え続けるためには、皆様のご支援が不可欠です。一つ一つの取り組みに大きな費用がかかるなかで、企業版ふるさと納税を通じたご寄付は、動物園の未来を支える大きな力となります。これからも、多くの世代に愛される動物園であり続けるため、皆様の温かいご支援を心よりお願い申し上げます」と川口さんは締めくくってくれました。

語り手

とくしま動物園次長 鎌田敏秀さん、徳島市企画政策部企画政策課課長補佐 川口博史さん

自治体

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